住宅ローンの基礎知識

10.団体信用生命保険

団体信用生命保険

団体信用生命保険とは・・・。

住宅ローンを組んだ後、借入した人が死亡・高度障害になった場合に団体信用生命保険の死亡保険金で
ローンの残高を清算してくれるものです。
団体信用生命保険に加入していることにより、万一のことがあっても遺族に負債を残さずにすみます。
一般の生命保険と違い、保険金額は融資残高となりますので融資残高が減れば、保険金額も減っていきます。

ほとんどの住宅ローンでは団体信用生命保険に加入できる事を借入の要件としているため、
健康状態の告知が必要となります。
ただし、フラット35では任意加入となってますので、保険に加入できなくても住宅ローンの利用には制限はありません。

保険料の支払いは・・・。

団体信用生命保険の保険料は、ほとんどの住宅ローンで金融機関の負担となります。(金利に含まれている)
そのため、保険料の支払いはありません。
ただし、フラット35の場合は団体信用生命保険が任意加入のため、
年一回ローン残高に応じた保険料の支払いが別途発生します。
(団体信用生命保険が任意加入の場合、保険料も別途となる場合が多いので注意が必要です。

団体信用生命保険の例(一つでも「はい」が有ると、加入できない場合があります)

  1. 最近3ヶ月以内に、医師の治療(指示・指導を含む)、投薬を受けた事がある。
  2. 過去3年以内に病気やけがで、手術を受けた事、継続して2週間以上にわたり  医師の治療(指示・指導を含む)、投薬を受けた事がある。
  3. 過去1年以内に健康診断、人間ドックを受けて臓器や検査の異常を指摘された  ことがある。
  4. 手・足の欠損または機能に障害がある。または、背骨(脊柱)、視力、聴力、言  語、そしゃく機能に障害がある。

※金融機関によって告知事項はことなる場合があります。

その他の団体信用生命保険

○3大疾病保障付団信は、ローン返済者の死亡・高度障害状態のほか、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中が原因で一定の条件に該当した場合、 ローン残高を保険金で全額弁済するものです。通常の団体信用生命保険に付加するタイプで、保険料も若干アップします。 なお、3大疾病で保険金が支払われる条件は、概ね以下のようになっています。

  • ・ガンについて、保障開始日から90日経過後に所定のガンと医師によって診断された場合
  • ・急性心筋梗塞について、保障開始日以後、急性心筋梗塞を発病し、60日以上労働の制限を必要とする状態が継続したと 医師によって診断された場合
  • ・脳卒中について、保障開始日以後、脳卒中を発病し、60日以上、言語障害・運動失調・麻痺等の後遺症が継続したと 医師によって診断された場合

○その他の疾病を含む保障充実型
金融機関の中には、3大疾病保障に加えその他の生活習慣病で就業不能や就業障害など所定の条件に該当した場合、 毎月のローン返済額相当分が保険金として支払われるタイプのものもあります。
対象となる生活習慣病の範囲は、高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変を加えた7大疾病、 さらに慢性膵炎を加えた8大疾病などがあります。これらの商品設定については、金融機関ごとに異なります。

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